今回のご紹介は
クリスチャン・ヒップホップを
メインストリームに近づけたパイオニア的存在で
テネシー州はナッシュビルの出身の
Coffee と Bonafide による
クリスチャン・ヒップホップ・デュオ
Grits による一曲
【Ooh Ahh】 feat. TobyMac
2002年に Gotee Records からリリースされた
彼らの4枚目のスタジオ・アルバム
「The Art of Translation」 に収録されています。
Grits にとってターニングポイントとなった作品で
クリスチャン・ヒップホップの評価を高めるきっかけにもなった一枚。
信仰を土台にしつつも
音楽としての普遍性を手に入れた良作となっています。
そんな革命的な一枚に収録された一曲なのですが
彼らのキャリアを象徴する曲で
クリスチャン・ヒップホップを一般層へ浸透させた重要曲です。
トラックは
跳ねるサザン・ビートに乾いたスネア
角のないベースラインの組み合わせ。
一切の無駄がなく
シンプルながら自然と体が揺れるグルーヴを持つ仕上がりとなってます。
そんなトラック上で繰り広げられるラップは
クリアで聞き取りやすいフロウで
リリックが決して攻撃的にならないように語っているのが
とても良いポイントで気遣いを感じる。
宗教的に説教するわけではなく
誰にでも理解できるように説明してくれています。
フックは
TobyMac が担当していますが
とにかく完成度が高い。
重いテーマなのにかかわらず
明るく、口ずさみやすい曲調に感じさせるのは
明らかに TobyMac による功績。
この点が
この曲を普遍的なポップソングへ引き上げた
最大の要因ではないでしょうか。
彼らの作品の中でも代表作として挙げられる一枚に収録された
キャッチーで一般ヒップホップファンにも刺さる
彼ら最大のヒット曲。
映画・TV・スポーツ・CM などで多く使用された
クリスチャン・ヒップホップ史に残る
名曲です。
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Grits – The Art Of Translation
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