今回のご紹介は
テキサス州ヒューストン出身の
ラッパー
Crime Boss による一曲
【Conflicts & Confusion】
1997年に Suave House からリリースされた
アルバム
「Conflicts & Confusion」 収録

彼の2枚目のスタジオアルバムで
米ビルボード200チャートでは
最高25位を記録した一枚。
プロダクション面(特に E‑A‑Ski)が高く評価されており
Crime Boss のキャリアにおいて
最も商業的に成功した作品になっています。
そんな一枚に収録され
アルバムタイトルと同名のこの曲ですが
じっとりと不穏なイントロで開幕。
トラックは心が削れていくような陰鬱さを持ち
精神の不安定さえ感じる。
ただそこに
西海岸の特有の浮遊感のあるシンセが絡みつくことにより
「サザンの泥臭さ × 西海岸の爽やかさ」が完成。
普段であれば決して交わり合うことのない2つを
強制的に融合させた合せ技が素晴らしい。
ラップは
Crime Boss ならではで
彼の低く濁ったダーティなトーンの声で
スロウで重くねっとりした語り口で展開されていきます。
正直
「好き嫌い」ではなく「受け止められるかどうか」の作品。
特に気分が不安定なときはオススメできません。
90年代サザンラップの空気を最も重く濃く表現した
“カルト的名ラッパー” による一曲。
90年代のサザンラップの「暗部を」研究したいリスナーは必聴です。
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Crime Boss – Conflicts & Confusion

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